本研究は、日本と諸外国の地方自治体におけるスポーツ振興計画の政策形成過程およびその実施効果を国際比較の視点から明らかした。日本の3自治体と6カ国に対して文献調査とウェブ調査および現地でのフィールド調査を実施した。主要調査項目は、①地域スポーツクラブ、②青少年活動プログラム、③公共スポーツ施設、④スポーツ振興計画の政策形成手順であった。主な結果は、(1)ドイツ・オランダ・英国では地域スポーツクラブがスポーツデリバリーの役割を果たしているが、アジア諸国ではあまり機能していない。(2)極東アジア3カ国以外の国々は、青少年のスポーツ参加を最重要課題として生涯スポーツ振興計画を進めている。
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