2015 年10月1日から2日にかけてニュージーランド、ワイカト大学が主催した国際シンポジウム "The Future of Cycling: Challenges and Possibilities" において、パネリストとして出席し、 A pathway from bicycle commuters to serious cyclists: A case study on bicycle commuters in Japan という題目で本研究の研究成果の一部を発表した。日本において、通勤で自転車を利用している人が、スポーツとして自転車に取り組んでいく傾向が、比較研究したオランダの場合よりはるかに高いことに関しての社会学的分析をまとめた内容に関して、ニュージーランドをはじめ様々な国の参加者が高い関心を示した。他のパネリストとの議論から、日本の自転車通行環境、スポーツとしての自転車の競技環境に関しての国際的な比較的観点からの特徴を客観的に認識する機会となった。 国内においては、 NPO 自転車活用推進研究会の研究会において、自治体関係者、自転車活用推進競技連盟関係者、自転車産業関係者らに聞き取り調査を行い、前年度までの調査の補足資料とした。また前年度までの行った調査の分析作業を進め、オランダでの調査結果に関しての補足調査を電子メールにおいて行った。オランダの調査結果と日本の調査結果を詳細に比較することにより、最終報告書をまとめる作業を行った。
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