日本とオランダの自転車環境に関して比較をおこない,以下のような事実が明らかになった。1) 日常生活(通勤)で自転車を利用している人は,日本の方が長い距離を走り,トレーニング指向が強い。2) 日本の自転車通勤者の多くはスポーツとして自転車にも取り組んでいるが,オランダの通勤者は,ほとんどが移動だけの利用である。3) サイクルイベントに関してはオランダの方が多様性があり,グラスルーツからエリートレベルまでの連続性が存在する。4) 日本のスポーツとしての自転車環境の特徴は,多くのイベントは商業ベース(運営参加費が高い)であり,多様性に乏しい。グラスルーツレベルとエリートレベルのギャップが明確。
|