本研究はウエイトリフティングにおける競技力の差異に影響する筋量や筋出力に関する因子を明らかにすることを目的とした。競技力と身体組成、筋厚の関係を検討するため、①超音波法による筋厚測定、さらに詳細に筋の分布および筋出力と競技力の関係を検討するため、②筋断面積、単関節筋力および多関節パワーを評価した。①の対象は高校選抜大会入賞者50名、②は高校、大学および成年の国内トップ選手22名(男子13名、女子9名)であった。その結果、大腿後部および上肢の筋量が重要であることが確認されるとともに、挙上重量の高い選手において、股関節伸展筋群の単位断面積当たりの筋力が高い可能性が示唆された。
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