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2013 年度 実施状況報告書

トラベルコスト法と仮想評価法による都市型市民マラソンの経済価値評価

研究課題

研究課題/領域番号 24500770
研究機関同志社大学

研究代表者

二宮 浩彰  同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50284782)

キーワードランニング / 都市型市民マラソン / スポーツイベント / トラベルコスト法 / 需要曲線 / 経済価値
研究概要

健康志向が高まる中、ランニング愛好者が走る舞台となるマラソン大会を開催する自治体が増えている。本研究では、活況を呈している都市型市民マラソンを研究対象とし、経済価値評価手法であるトラベルコスト法(Travel Cost Method:TCM)を援用することによって、マラソン参加者の観点からスポーツイベント開催の経済価値について評価することを目的とする。したがって、都市型市民マラソンの参加者(ランナー)を対象として、顕示選好型アプローチであるトラベルコスト法による調査研究を行った。トラベルコスト法は、旅行目的地までの費用を測定することによってスポーツ参加の価値を評価する方法である。個人の旅行費用と参加回数の関係からスポーツに対する需要曲線を推定することができる。トラベルコスト法では、居住地、交通手段、交通費、宿泊費、所要時間、参加費といった旅行にかかる費用や時間、およびスポーツ参加回数や参加率を測定項目として用いる。
データ収集は、2013年12月8日から12月24日まで、奈良マラソン2013のランナーを対象としてインターネット調査を実施し、2,843票の有効標本を得ることができた。統計処理は、統計パッケージSPSS Statisticsを用いることにより、スポーツ参加の需要曲線を最小二乗法により推定する。このようにして、都市型市民マラソンのようなスポーツイベントの経済価値を分析することによって、スポーツイベント開催の経済的意義について検証し、スポーツ政策立案のための基礎資料を作成することを目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

都市型市民マラソンの経済価値を分析するための調査研究の設計を行い、予定どおり、奈良マラソン参加者を対象としてインターネット調査を実施し、データを収集することができた。現在、トラベルコスト法による分析を進めている。

今後の研究の推進方策

本研究では、経済価値評価法であるトラベルコスト法を援用することによって、都市型市民マラソンの経済価値について評価する。今後、地域住民によるスポーツイベント開催の経済価値を評価することによって、比較検討していく。

次年度の研究費の使用計画

調査研究のための旅費の使用額が少なかったために当該助成金が生じた。
調査研究のための旅費の使用を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] ランニングの専門志向化からみたスポーツ消費者行動:京都マラソン2012の参加に伴うランナーの消費支出2014

    • 著者名/発表者名
      二宮浩彰・松永敬子・長積仁
    • 雑誌名

      京都滋賀体育学研究

      巻: 29(2) ページ: 137-144

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 都市型市民マラソンの参加者がもたらす経済波及効果:京都マラソン2012ランナー調査に基づいた分析2014

    • 著者名/発表者名
      二宮浩彰・松永敬子・長積仁
    • 雑誌名

      生涯スポーツ学研究

      巻: 10(1/2) ページ: 31-40

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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