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2013 年度 実施状況報告書

聴覚を介した推進力フィードバックが泳動作に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 24500778
研究機関福岡大学

研究代表者

市川 浩  福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (20375463)

研究分担者 田場 昭一郎  福岡大学, スポーツ科学部, 講師 (50309928)
田口 正公  福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (80078542)
キーワードクロール泳 / 推進力 / 圧力 / フィードバック
研究概要

推進力聴覚フィードバックシステムの開発にあたり、実際にクロール泳者の手掌部に圧力センサを装着した状態での泳テストを行った。対象は日ごろからトレーニングを行っている女子学生競泳選手3名とした。圧力センサ装着およびケーブルの固定に課題があることが確認された。また、このテストの際に手掌部圧力計測と上肢の三次元動作分析を合わせて実施することで、クロール泳手掌部の流体力と泳技能の関係を調査し、フィードバックする情報としての有効性を検討した。結果、ストローク動作序盤において、推定手掌部流体力が推進方向と一致するまでの立ち上がりの様子が泳技能と関連しており、優れた泳者はこれを素早く一致させることで手掌部で発生した流体力を効率よく推進に活用していることが観察された。当初、聴覚を介してフィードバックする情報は、圧力計測から推定される手掌部の流体力の大きさを想定していたが、これに手掌部の向き(姿勢)を加えることで流体力の向きも考慮したフィードバックを改めて検討した。手掌部に圧力センサに加え、慣性センサを装着することでこれを可能にすることが考えられたが、装置の大きさや重量が泳者に及ぼす影響が大きいことが懸念された。また、ストローク動作中盤以降の推定手掌部流体力は推進方向とほぼ一致する様子も観察されたことから、最終的に当初の予定通り圧力計測から推定した手掌部流体力の大きさのみをフィードバックする仕様での開発を継続することとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

年度内に予定していた聴覚フィードバックシステム開発において、そのフィードバック情報の検証や測定内容等の仕様検討に時間を割いたため。

今後の研究の推進方策

まず、推進力聴覚フィードバックシステムの開発を実現し、当初予定した実施計画通りの達成を目指す。しかし、推進力フィードバックによる泳動作への影響がそれほど大きくないと判断された場合には、平成26年度に予定していたトレーニング介入実験の内容および規模を見直すことも考慮に入れる。具体的には実験対象群を3群(同時的FB群、遅延的FB群、コントロール群)から2群(同時的FB群、コントロール群)に抑え、また介入期間を調整することを想定している。

次年度の研究費の使用計画

前年度予定していた測定機器開発の仕様詳細の決定が遅れたため。
当初の予定通り、測定機器開発にあてる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The time difference between the increase of hand pressure and the beginning of hand's backward movement during catch in front crawl.2014

    • 著者名/発表者名
      Ikuta Y, Ichikawa H, Matsumoto T, Tachi M, Matsuda Y
    • 学会等名
      Biomechanics and Medicine in Swimming 2014
    • 発表場所
      Australian Institute of Sport, Canberra, Australia
    • 年月日
      20140428-20140502

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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