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2014 年度 実績報告書

聴覚を介した推進力フィードバックが泳動作に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 24500778
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

市川 浩  新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (20375463)

研究分担者 田場 昭一郎  福岡大学, スポーツ科学部, 講師 (50309928)
田口 正公  福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (80078542) [辞退]
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードクロール泳 / 推進力 / 圧力 / フィードバック
研究実績の概要

泳者手掌部の圧力分布を測定することで,手掌部に作用する流体力を推定し,その大小を聴覚を介して泳者に直接フィードバックするシステムを開発した。圧力測定には泳者の手掌部の圧力変動への影響を抑える配慮をし,受圧面直径6mm厚さ0.6mmの小型圧力センサ(kyowa, PS-05KC)を選定した。ロガー本体は大きさ10cm×6cm×1.8cm,重さ76g(内蔵バッテリー含)と,試技中の泳者体幹部に装着が可能なサイズ・重量に抑えた。ただし,ロガー本体は防水仕様ではないため,水中で使用する際にはポリ塩化ビニルなどで覆う必要があった。圧力信号はロガー本体に入力され,16bitA/D変換器を介してサンプリング周波数200Hzでメモリに記録される。A/D変換された信号は記録と同時にDSPによる演算が可能であり,掌側と背側の平均圧力差を算出することで手掌部に働く流体力の大小を表した。これを音声出力の高低に対応するように変換し,防水イヤフォンに出力することで,泳者が聴覚を介してリアルタイムで手掌部に作用する流体力の大小を認識できるようにした。システムの設定および操作は,ロガー本体内蔵の無線送受信器を経由して,専用のソフトウェアをインストールしたPCで行う。ロガーシステムの操作はワイヤレスで行うことができるが,手掌部に位置する圧力センサ受圧部4箇所と泳者腰部に装着するロガー本体間は有線による接続を行った。泳試技への影響をできるだけ抑える配慮はしたものの,上肢に沿った配線およびその固定には装着のための手間が必要となり,泳者への負担があるものと考えられた。開発作業に当初の計画よりも大幅に時間を要したため,現時点でロガーシステム開発を実現した段階である。今後,このシステムを用いることで,泳中に発揮する流体力のリアルタイムフィードバックを実施し,これによる泳動作への影響やトレーニング効果を検討していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The time difference between the increase of hand pressure and the beginning of hand's backward movement during catch in front crawl2014

    • 著者名/発表者名
      Ikuta Y., Ichikawa H., Matsumoto T., Tachi M., Matsuda Y.
    • 学会等名
      XIIth International Symposium on Biomechanics and Medicine in Swimming
    • 発表場所
      Canberra, Australia
    • 年月日
      2014-04-28 – 2014-05-02

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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