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2014 年度 実績報告書

疾走能力とプレス型からスイング型へのジャンプ力転移能力との関係

研究課題

研究課題/領域番号 24500780
研究機関石川工業高等専門学校

研究代表者

岩竹 淳  石川工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (10342487)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード伸長-短縮サイクル運動 / バウンディング / プライオメトリックス / ばね能力
研究実績の概要

立五段跳の跳躍距離は,短距離走の疾走速度と高い相関を示すことが知られている.立五段跳の動作は,運動開始直後から3歩目までは前傾姿勢で脚の屈曲伸展が強調されるのに対して,3歩目以降は直立姿勢で脚の振り込みが強調される.本研究では,前者をプレス型ジャンプ,後者をスイング型ジャンプと定義し,疾走能力の優劣によるプレス型およびスイング型ジャンプの跳躍距離や比率の傾向を明らかにし,疾走能力の改善をねらいとした立五段跳トレーニングの方法について検討することにした.
本研究の結果,疾走能力の高い被験者ほど,プレス型およびスイング型ジャンプの両跳躍距離が高い値を示した.また,立五段跳の跳躍距離に対するプレス型およびスイング型ジャンプの比を疾走能力上位群と下位群で比較すると,プレス型ジャンプ比は疾走能力上位群が51.5%に対して下位群が50.6%,スイング型ジャンプ比は疾走能力上位群が48.5%に対して下位群が49.4%で,両群間に有意な差が認められた.一方,全体の傾向からは,プレス型ジャンプの跳躍距離は垂直跳の跳躍高や立幅跳の跳躍距離と相関が高いのに対して,スイング型ジャンプの跳躍距離はドロップジャンプのパワーや滞空時間と相関が高いことも示された.疾走能力との関係では,プレス型ジャンプよりもスイング型ジャンプにおいて,より高い相関が認められた.
これらのことから,立五段跳のパフォーマンスは,プレス型ジャンプで高めた推進力をスイング型ジャンプへ転移させる疾走能力上位群と,プレス型ジャンプで十分な推進力を得られずスイング型ジャンプの距離も獲得できない疾走能力下位群とで,異なることが明らかにされた.また,疾走能力の改善には,スイング型ジャンプ力を高めることが有効であるが,前提としてプレス型ジャンプ力を高めておく必要があるものと考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ばね能力を改善するための冬季屋内トレーニング指導方法2015

    • 著者名/発表者名
      岩竹 淳,図子浩二
    • 雑誌名

      コーチング学研究

      巻: 28 ページ: 209-212

  • [学会発表] 簡易ばねモデルの提示により身体運動構造の理解を促進させるコーチングの実践2014

    • 著者名/発表者名
      岩竹 淳
    • 学会等名
      平成26年度全国高専教育フォーラム
    • 発表場所
      金沢大学
    • 年月日
      2014-08-27 – 2014-08-27

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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