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2014 年度 実績報告書

運動の継続がサルコペニアに及ぼす影響:筋線維数に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 24500796
研究機関東北工業大学

研究代表者

諏訪 雅貴  東北工業大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50464392)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード骨格筋線維 / 老化 / 運動 / サルコペニア
研究実績の概要

加齢に伴う骨格筋の萎縮(サルコペニア)は「筋線維の萎縮」と「筋線維数の減少」の2つにより説明される。本研究課題では「筋線維数の減少」が長期間の運動の継続により抑制されるとの仮説のもとに実験を試みた。また、この時の運動の効果に脱アセチル化酵素SIRT1が関与している可能性について検討した。
3ヶ齢ICR系雄性マウスを24ヶ月齢まで回転車輪付きケージで飼育して輪まわし運動を継続させたところ、足底筋の加齢に伴う筋重量および筋線維数の減少は有意に抑制されたが、ヒラメ筋では筋線維数の加齢変化や運動の効果は観察されなかった。また、筋力測定を行ったところやはり運動を行うことにより加齢に伴う筋力低下は抑制されていた。この飼育期間中の生存曲線は運動群と対照群で差は認められなかった。このことから、若齢期からずっと適切な運動を継続していれば、筋機能に加えて速筋では筋線維数の減少を抑制できることが明らかとなった。また、3ヶ齢マウスの片脚の腓腹筋の腱切除による機能的過負荷を施し24ヶ月齢時に確認したが、実験脚のみならず対照脚でもかばう動作を行ったためか筋肥大が生じていたため、実験モデルとして不適切であると推察された。今後、より適切な筋肥大モデルを検討する必要がある。SIRT1の関与を確認するため、24ヶ月齢時までSIRT1活性化剤であるレスベラトロールを餌混投与して飼育したところ、ロータロッドによる運動学習能力の加齢変化は抑制することができたが、筋力低下や筋萎縮は抑制できなかった。よって、運動の継続によるサルコペニア抑制のメカニズムにおいてSIRT1は無関係であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 運動が加齢に伴う筋線維数の 減少を抑制する可能性2015

    • 著者名/発表者名
      諏訪雅貴
    • 学会等名
      P&PタイプA研究チーム、リサーチコアチーム共同による第6回公開講演会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2015-02-07 – 2015-02-07
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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