日常生活において10分間以上継続される身体活動について、中高年者合計14名を対象に評価し、身体活動量と認知機能、および身体活動量と脳エネルギー代謝産物レベルの関係について、検討を行った。その結果、本研究においては、身体活動量と認知機能との間に有意な関係は認めなかった。同様に、身体活動量と脳エネルギー代謝産物レベルの間にも、特に関係は認められなかった。 本研究において、各指標の間に関係が認められなかった原因は、主に2点考えられる。1点目は、被験者数の不足である。2点目として、認知機能もしくは脳エネルギー代謝産物レベルを変化させるに足る運動量が確保できていなかった可能性である。今後、被験者数を増加させた、より高い身体活動量での検討が必要であると思われる。
|