研究実績の概要 |
平成26年度学生定期健康診断時に全学生を対象にスクリーニング調査を実施した。過去の調査結果と比較したところ,PTSD症状 およびうつ症状を示す学生の割合は年々減少していたが,被災学生は,非被災学生に比べて3年間の経過が多様であることが明らかになった。 被災学生が直面してきた悩みや対処行動をより把握するため,教員を対象にした質問紙調査を実施し,192名の教員からの回答が得られた。約21%の教員が被災学生から相談を受けたことがあり,相談内容は「将来の進路」,「経済的問題」,「自分の気持ちを話したい」の順で多かった。 これまでの研究成果と被災学生へのカウンセリングで得られた知見をもとに,被災学生向けのリーフレット「東日本大震災や原発事故に実家が被災された学生のみなさんへ」および教員向けのリーフレット「東日本大震災に実家が被災した学生の心理についてー授業や研究指導の際の留意点ー」を作成した。
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