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2014 年度 実績報告書

児童生徒の危険予測・回避能力育成に基づく防災教育フレームワークの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24500810
研究機関東京学芸大学

研究代表者

渡邉 正樹  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10202417)

研究分担者 戸田 芳雄  東京女子体育大学, 体育学部, 教授 (00578859)
森 良一  国立教育政策研究所, その他部局等, 研究員 (50515210)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード防災教育 / 危険予測回避能力 / 児童生徒 / 防護動機理論 / 保護者
研究実績の概要

小学校高学年児童(5,6年生)を対象に,地震災害および避難行動の知識,防災意図および地震災害に関するリスク認知等の関連を調査した。防護動機理論に基づき,リスク認知,反応効果,避難行動の自己効力感が高まると,防災の意図が高まることが示された。
しかし知識得点と防災意図とは関係がみられなかった。また地震・津波発生を想定した場面における防災行動を調査し,同時に避難行動の知識や地震災害の脅威評価等との関連を調べた。主体的に判断し,より安全な行動を選択する児童において,避難行動の知識得点や地震災害の脅威評価が高い傾向がみられた。知識に加え,地震の被害および地震発生の可能性の認知,防災行動の意図が高いと,より安全な行動を選択する傾向がうかがえた。災害の知識の習得に加え、災害の脅威(被害および発生可能性)を正しく認識し、防災の効果を実感できる防災教育へ改善を図ることが必要と思われた。
学校における防災教育が,児童生徒の家庭における災害対策にどのような影響をもたらすかを明らかにするため,小学生・中学生を子供にもつ保護者4000人に対する全国調査(Web調査)を実施した。学校の防災教育への保護者の評価では全体的に肯定的な評価が高い傾向がみられたが,学校からの情報提供や協力要請は少なかった。保護者の地震災害へのリスク認知では,地震災害の脅威を感じているものの,実際に自分が災害に遭うリスクについては必ずしも高い評価ではなかった。また反応効果(対処行動が効果的にあるか)については懐疑的な傾向がみられた。
その他,小学校中学年高学年向けの防災教育教材および指導案を開発し,小学校5年生を対象とした介入研究を行った。ニュージーランド民間防衛・危機管理省が開発した小学生向け防災教育教材を翻訳し,内容の分析を行った。さらに以上の研究を踏まえて,各教科等における防災教育の充実と推進について提言を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 各教科等における防災教育の充実と推進2015

    • 著者名/発表者名
      渡邉正樹
    • 雑誌名

      中等教育資料

      巻: 第946号 ページ: 14-19

  • [学会発表] 今,求められる学校安全2015

    • 著者名/発表者名
      渡邉正樹
    • 学会等名
      第10回日本安全教育学会 教育と安全フォーラム
    • 発表場所
      広島市TKPガーデンシティ
    • 年月日
      2015-01-24
    • 招待講演
  • [学会発表] 地震・津波災害の想定場面における小学校高学年児童の避難行動の選択とその関連要因2014

    • 著者名/発表者名
      渡邉正樹、佐藤牧子
    • 学会等名
      第61回一般社団法人日本学校保健学会学術大会
    • 発表場所
      金沢市文化ホール
    • 年月日
      2014-11-15 – 2014-11-16
  • [学会発表] 小学校高学年における地震災害のリスク認知と防災行動2014

    • 著者名/発表者名
      渡邉正樹
    • 学会等名
      第23回日本健康教育学会学術大会
    • 発表場所
      札幌市教育文化会館
    • 年月日
      2014-07-12 – 2014-07-13

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公開日: 2016-06-01  

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