本研究では国内においても減少傾向にある息こらえ潜水にて漁業を営む海女・海士および一流の競技者を含む息こらえ競技ダイバーの潜水時における行動と生理学的なデータを収集・分析することにより、息こらえ潜水が身体に及ぼす影響を検討した。データの取得には小型データロガー(EPI 社製)を海士・海女に装着し、操業中の潜水深度、潜水時間および海面休憩時間などを1秒間隔で計測した。さらに、ウェアラブルカメラ(GoPro社製)を海士・海女に装着し、操業の様子を記録した。加えて、質問紙法による健康状態の調査を行った。本調査の対象者における神経系DCI 発症リスクは、高いレベルにはないことが推察された。
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