研究課題
自然と深く関わって暮らす狩猟採集社会では子どもは遊びを通して生き抜くための知恵や技術を学ぶ。小集団で共同生活する狩猟採集生活は子どもたちにとって学校そのものであるといえる。狩猟採集社会のライフスタイルを観察し、ものや環境に関する意識を調査することによって、野外教育や環境教育、レクリエーション教育のもつ現代的意義と価値について考えることはきわめて意義深いと考えられる。今回は、狩猟採集社会に暮らす人々が暮らしの中で大切にしているものが何かまた、その中で展開される子どもの遊びを調べる目的で、アメリカアラスカ州北極圏にあるアナクツビクパスというエスキモーの村で調査,観察を行った。アナクツビクパスはブルックス山脈北麓の扉国立公園内にある、人口は約320人でヌナミウト内陸エスキモーの村である.実施した調査期間は9月3日-10日の8日間であった。今回の調査の目的は、エスキモーの子どもたちは日常何を大切にしながら暮らしているのかを知ることであり、調査にあたっては、エスキモーが生活の中で関わる自然や動物、生活に必要な道具や家族などイラストや写真を作成し、2枚ずつ組み合わせて、どちらが大切ですか?と尋ねる二者択一法を用いた。調査の対象はエスキモーが暮らす村の小学校において調査を行った。調査は教室で、各クラスの担任の教員からの説明で実施した。それらの結果から子どもたちが大切にしているものは家族であり、自然であった。また同時に携帯電話や新しいもの、便利なものにつよい関心を示した。またエスキモーのこどもの遊びは以前とは異なり、外遊びより室内遊びが増加した。さらにはエスキモーの狩猟採集について調査を行うために、カリブーハンティングに同行し、狩猟の方法や年間捕獲数、その保存や消費についての聞き取り調査を行った。
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Hong Kong Journal of Occupational Therapy
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Nursing and Health Sciences,
African Study Monographs
巻: 47 ページ: 35-45
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巻: 47 ページ: 5-24
巻: 47 ページ: 45-57