ピグミーやエスキモーなど狩猟・採集社会に暮らす人々の研究から見えてきたことは、自然と深く関わった暮らしの中には、子どもが元気に成長していくために必要なヒントがたくさん見つかるということである。たとえば、「空腹で暮らす」ことや、「不便でシンプルな暮らし」を送ること、「夜明けとともに1日が始まる」こと、「暑さや寒さを全身で感じる生活くりかえす」こと、「自然から食べ物を手に入れる」ことなどは子どもたちが元気に育つやり方である。これらのことから、遊びを含めた生活そのものが彼らにとって心身の健康を維持し、暮らしを豊かにするレクリエーションであると考えられる。
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