研究課題
科研費助成金交付3年目は、長野県内モデル3中学校の学校健診における調査研究および社会啓発活動などを実施し、以下の結果を得た。1. 科学的エビデンスの構築:1)小児、新生児における質量分析法による血清中脂肪酸の解析:微量検体により主要脂肪酸の定量が可能となり、リノール酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸で年齢差が認められることを明らかにした。2)青少年とその家族を対象とした「生活習慣病予防外来」の調査結果:約2/3の家族が子どもの肥満体型をきっかけに、また、過半数が養護教員からの紹介を介して受診した。子どもの多くは肥満に悩む成長期の小・中学生であったため、主な介入は身体的成長を見込んだ体重維持のための生活アドバイスであった。アンケート調査結果からは、本外来が受診者の生活習慣の見直しに有用である可能性が示唆された。2. 社会啓発活動:1)第8回学術講演会開催(メインテーマ:青少年のピロリ菌感染症と予防・対応策、特別講演2題、参加者110名)、2)第9回食育推進全国大会~しあわせ信州食育フェスタ2014~にブースを出展、3)第28回松本市健康フェスティバルで医療チームによる「家族で予防 生活習慣病:ミニドックから健康相談まで」を出展、4)平成26年度健康日本21推進松本大会にブースを出展、5)中学校で「出前クリニック」実施(2校、各1回)、6)信州大学医学部附属病院で「生活習慣病予防外来」実施(計3日間、13家族34名)3. 自治体による青少年の生活習慣病予防事業支援:1)「こどもの生活習慣改善事業」(松本市)を強力に支援した。同事業は平成26年版厚生労働白書に、全国的にも先進的な健康寿命延伸事業のひとつとして掲載された。2)平成26年3月に締結された信州大学医学部と松川村(男性長寿日本一)の地域連携事業の一環として、松川中学校で生活習慣病調査および食育講座(3回)を実施した。
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