研究課題/領域番号 |
24500815
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小島 理永 大阪大学, 全学教育推進機構, 助教 (10369382)
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研究分担者 |
藤田 和樹 大阪大学, 全学教育推進機構, 准教授 (00361080)
島本 英樹 大阪大学, 全学教育推進機構, 准教授 (50299575)
門田 浩二 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50557220)
河野 史倫 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90346156)
内藤 智之 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90403188)
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キーワード | 健康教育 / Web版生活習慣調査 |
研究概要 |
大学生の生活習慣やメンタルヘルス等の健康状態を多元的視点から評価でき,追跡調査が可能なWeb版多因子生活習慣アンケートシステム(以下,Webアンケートシステム)を構築し,健康教育で導入することでその汎用性を検討するため,平成25年度の研究期間内には,1)生活習慣調査尺度の再検討 2)Webアンケートシステムの充実化 3)保健センターとの連携 について実施した.生活習慣調査尺度の再検討では,平成24年度に製作したWebアンケートシステムのデータ集計について再確認し,生活習慣調査尺度を精査した.その結果,得られたデータより因子分析と内的整合性を検討した結果,生活習慣を構成する因子として6因子30項目を抽出した.Webアンケートシステムの充実化では,健康教育で汎用性が検討できるよう,クラス別に担当教員と受講生の紐付けを行うことで,教員の閲覧画面にWebアンケートに回答した担当学生の項目別平均点が閲覧できるよう機能を増設した.また,保健センターとの連携では,保健センターに所属する精神科医と連携することで,Webアンケートの回答でメンタル面の配慮が必要な学生に対して,医師によるサポートが受けられるよう体制を整えた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Webアンケートシステムのデータ集計方法について再確認が必要であったため,交付申請書に記載した通り, Webアンケートを大阪大学1年生全学部の学生(約3,000人以上)に対して実施したが,それを健康教育で導入して学生の経時変化や意識変容,教育効果を測定することが出来なかった.しかし,集計方法について再確認したことで生活習慣調査尺度の精査ができたため,今後は取得済データより尺度の再現性を確認するとともに,健康教育にてWebアンケートの導入が可能を行う予定である.
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今後の研究の推進方策 |
当初の目的どおり,過去2年間で収集したデータから,生活習慣尺度の再現性を確認すること.そして,Webアンケートを健康教育で導入し,その汎用性を検討することを予定している.そのため,昨年度と引き続き,大阪大学1年生全学部の学生に調査するとともに,次年度は他大学の1年生を対象にアンケートを実施することで,大学生期の生活習慣とメンタルヘルス因果関係が究明できるよう,多因子アンケートの汎用化を検討する.また,健康教育でのWebアンケートの汎用性を検討するため,大阪大学で開講されている健康・スポーツ教育科目(健康科学,健康科学実習)にてWebアンケートを導入し,得られたデータから学生の経時変化や意識変容,教育効果を測定する.なお,教育効果の促進方法として,授業内で身体活動量計や心拍計等を使用することで,学生に生活活動量や運動強度を記録し意識させ,自分に見合った生活習慣の改善方法を考察させることを計画している.
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次年度の研究費の使用計画 |
26年1月より産前・産後の休暇ならびに育児休暇を取得したため,該当年度の予算を全て執行することができなかった. 育児休暇終了後も継続してWebアンケート調査を行うため,Webアンケートシステムに必要な付随機能の購入費の他,サーバメンテナンス費やサーバ保守点検費用に充当する.また,Webアンケートを使用した健康教育の汎用性を検証するため身体活動量計等の計測機器を購入を予定している.その他,分担研究者への研究経費、学会報告などの研究成果公表に係る費用として使用する予定である.
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