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2013 年度 実施状況報告書

セルフメディケーションの担い手を育成する医薬品教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24500817
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

鬼頭 英明  兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (90161512)

研究分担者 西岡 伸紀  兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (90198432)
キーワード医薬品に関する教育 / 保健学習 / セルフメディケーション / 中学校 / 教材開発
研究概要

中学校学習指導要領保健体育科保健分野において、新たに盛り込まれた「医薬品の正しい使い方」に関する指導内容をもとに、授業実践研究を進めた。実施に当たっては、実生活において身近な医薬品の外箱や説明文書を活用し、その内容について生徒のグループ活動を通して重要な事柄に気付くよう指導するとともに、医薬品の成分を用いた実験も導入し興味関心を引きつけるよう配慮した。なお、実施の前後で質問紙を用い、医薬品に関する意識、知識や行動について教育効果の検討を行った。
授業実践の介入により、生徒の医薬品に関する基礎的な知識、医薬品の学習に対する意識が有意に向上した。しかしながら、。医薬品の不適切な使用行動については、わずかな改善は認められたものの、顕著な改善にまでは至らなかった。
一方、教材開発の一つとして、デジタル絵本の手法を用いた教材開発を進めてきたが、この教材を用いて授業実践を行った。結果については、現在分析中である。
また、養護教諭や学校薬剤師による医薬品に関する教育への関わり方については、保健管理や保健指導での医薬品に関する取り扱いや指導を医薬品に関する教育に生かす方向性をもって検討を進めることとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中学校において医薬品に関する教育に関する授業実践を実施し、実施前後の生徒の知識や、意識の変容についてはすでに調査を終えた。
養護教諭による特別活動や総合的な学習の時間での医薬品に関する指導についても実践化をはかった。
また、開発したデジタル絵本教材を用いた授業実践、及びその前後の生徒の知識や意識の変容についても調査を終えたところであり、現在分析中である。
中学生を対象とした医薬品に関する知識や意識については現在解析中であり、さらに調査対象の拡大に向けて進めているところである。

今後の研究の推進方策

今後、計画に基づき、中・高校生の医薬品に関する正しい知識と使用に関する意識について質問紙調査を実施する予定であるが、その際、調査対象となる地域を拡大する。
作成された指導案で実施した授業の事前事後の評価をもとに、指導案の改善を図るとともに、教科、特別活動等での保健学習及び保健指導で構成されるプログラムの構築を図る。その際、知識及び意識に関する質問紙調査から導き出された生徒像を踏まえて検討を進める予定である。

次年度の研究費の使用計画

研究協力者との打ち合わせの回数が予定回数よりも少なく、また近隣地での開催となったため
打ち合わせの開催については最終年度でもあることから計画回数以上に実施する必要が生じるため

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] 医薬品の教育への養護教諭の関わりの検討-養護教諭の役割を生かした保健指導の実践から-2014

    • 著者名/発表者名
      香田由美、鬼頭英明
    • 雑誌名

      日本養護教諭教育学会誌

      巻: 17 ページ: 55-62

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中学校学習指導要領による医薬品に関する授業実践研究2013

    • 著者名/発表者名
      上田裕司、鬼頭英明、西岡伸紀、富岡剛
    • 雑誌名

      学校保健研究

      巻: 55 ページ: 220-227

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学校における医薬品に関する教育の指導2013

    • 著者名/発表者名
      鬼頭英明
    • 雑誌名

      薬学雑誌

      巻: 133 ページ: 1319-1323

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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