研究課題
愛媛県下の中学2年生を対象とし、整形外科医及び理学療法士の連携した運動器検診を実施した。新居浜市全校11校、西条市全校10校、今治市の5校の対象校の全校生徒2516名(中、同意者2142名(85.1%)、直接検診対象者905名で同意者中42.3%、直接検診実施者882名で同意者中41.2%であった。直接検診の結果、整形外科専門医の受診を勧めたのは81名で同意者中3.8%であった。直接検診に参加した整形外科医は延べ32名、21名であり、理学療法士は延べ63名、40名であった。現時点では、学校における運動器検診は、法制による実施となっていないために任意の参加となっており、検診同意率が85.1%であり、整形外科の受診を勧めたにも関わらず受診したものは、半数以下であり、さらに啓発活動を要すると考えられた。しかしながら、整形外科医と理学療法士が緊密な連携のもと直接検診をスムーズに行うことができた。また、直接検診時にストレッチングやアイシングの直接指導をその場で実施し、運動器障害の進行予防に有意義であると思われた。高校野球新入生に対する肘・肩を中心とした運動器検診を3校、69名に対して実施した。平成24年~26年までに計191名の選手の運動器検診を行い、エコー検査や直接検診・各関節の可動域検査等を行い、中学時の硬式や軟式野球の経験による関節可動域や肘・肩傷害の違いについて検討した。限界集落の高齢者の運動器検診では、これまでのデータをまとめ、島しょ部と中山間部の高齢者の運動機能や身体的特徴の比較検討を行った。上記の検診で得られたデータは、コンピューター入力し統計解析を行ったが、検診データと病院カルテへの情報の共有するには、情報管理面やソフト面の充実をさらに図る必要があると思われた。
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運動器リハビリテーション
巻: 25 ページ: 237-242