研究課題/領域番号 |
24500820
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
高橋 純平 長崎大学, 国際連携研究戦略本部, 助教 (50574026)
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研究分担者 |
高村 昇 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30295068)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / ウクライナ / ベラルーシ |
研究概要 |
チェルノブイリ周辺住民のメンタルヘルス・心理的不安をテーマとするロシア語圏の文献の検索をベラルーシおよびウクライナで行い、翻訳をおこなった。また、ベラルーシ共和国心理健康臨床研究センターおよびウクライナ医学アカデミー放射線医学研究センターの専門家らにヒアリングを行った。 ウクライナ・ベラルーシでは、体内被ばくの精神的発達に及ぼす影響、低線量被ばくの神経精神的影響などに関する研究が主であり、メンタルヘルスに関してGHQなどの国際的にひろく用いられる質問票を用いた研究が少なかった。メタ分析を行うためのデータが不足しているのが現状である。 なお、研究代表者は、文献収集の経験が評価され、文科省委託チェルノブイリ事故の健康影響に関する調査計画・評価委員会オブザーバーに任命され、委員会の調査のための文献収集に貢献した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
GHQなど国際的に広く使われている質問票を用いた調査結果に関するロシア語圏の文献が極めて限られているため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度も、協力を依頼する機関の数を増やしロシア語圏の文献検索を継続する。 メタ分析をする際の指標をGHQスコアなどの国際的に広く用いられているものにすることを前提としていたが、その転換の必要性も視野に入れながら、より広くメンタルヘルスと社会的心理を研究対象とする文献検索を進める。 チェルノブイリ事故後のメンタルヘルスの要因と考えらうる項目をもとに福島原発周辺住民に対する質問票調査を準備・遂行する。
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次年度の研究費の使用計画 |
主な使用目的は、ベラルーシおよびウクライナへの渡航旅費である。2回の渡航、約100万円が見込まれる。福島県への渡航旅費約20万円。文献検索および翻訳のための人件費・謝金はおおよそ20万円。物品購入費約10万円を見込んでいる。
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