本研究は児童生徒の睡眠習慣を睡眠教育によって改善し、学力向上を図ることを目的とする。睡眠教育は、月に一度の睡眠の授業と、毎日の睡眠日誌の記録を行わせ、睡眠の介入を行った。対象は沖縄県内の公立小学校3校の275名を小学4年生から6年生まで、公立中学校4校の886名を中学1年生から3年生までの3年間追跡した。睡眠介入の結果、小学生において、睡眠の質が改善し、国語、算数、社会の学力が向上した。また、同様の睡眠介入を大学生6名に1か月間行ったところ、睡眠効率の増加及び中途覚醒の減少等の睡眠脳波指標の改善がみられた。本研究の睡眠改善プログラムの有効性が検証された。
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