研究課題
平成26年度は、生活習慣とストレスの関係について以下の3点について検討した。1.介護労働者と一般労働者の健康と体力および酸化ストレスと抗酸化力、2. 介護労働者の生活習慣とストレスおよびBMI値との関係、3.唾液中のα-amylase活性とs-IgA/total proteinによる介護労働者と一般労働者の1日の生理的ストレス変動1.は、健康調査「DIHAL.2(トーヨーフィジカル社)」、体力・形態「身長、体重、握力、背筋力、長座体前屈(竹井機器社)」、および酸化ストレスと抗酸化力「FRAS4(ウイスマー社製)」の調査、測定を行い検討した。健康調査では、一般労働者に比べ、介護労働者は、休養やストレス回避方法がうまく遂行されていない現状が明らかとなり、ストレスマネジメントの必要性が示唆された。体力・形態および酸化ストレスと抗酸化力は、両者間に差は認められなかった。2.は、介護労働者486名の生活習慣とストレスに関する調査を基に、ストレスとBMI値との関係について検討した。介護労働者のBMI平均値および肥満度に性差が認められ、介護労働者の4分の3が標準体重であることが明らかにされた。食生活習慣の間食は、肥満と関係が認められたが、ストレスとは関係が認められなかった。介護労働者における間食摂取は、ストレスと関係がないが、BMIと関係があることが示唆された。3.は、α-amylase活性とs-IgA/total proteinにおける生理的ストレスについて、1日8回(起床時、朝食後、昼食前、昼食後、15時、夕食前、夕食後、就寝時)唾液を採取、分析し検討した。α-amylase活性とs-IgA/total proteinにおける1日の生理的ストレスは、両指標とも両者間に差はなかった。しかし両指標とも採取期間要因に差が認められ、特に介護労働者のs-IgA/total proteinは、日中に比べ起床時が有意に高かった。生理的ストレスは、本研究の一般労働者と介護労働者の労働環境条件の違いによる差はないと判断される。
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International journal of scientific research
巻: Vol.4, No.3 ページ: 138-140
10.15373/22778179
British journal of Medicine & medical Research
巻: Vol.4, No.30 ページ: 4879-4891
10.9734/BJMMR/2014/10929