研究課題/領域番号 |
24500850
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 重仁 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30143176)
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研究分担者 |
三村 真一郎 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (30625471)
望月 利昭 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (40293641)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 孤立心筋モデル / 運動療法 / 虚血・再灌流 |
研究概要 |
Sprague-Dawleyretiredラットを対象とした。 対照群では、運動負荷なし。運動群では、ローラーベルト運動器で4週間の運動負荷を行った。1). 運動療法:第1週:傾斜10度、速度 10m/分 60分、第2週:傾斜10度、速度 15m/分 60分、第3, 4週:傾斜10度、速度 20m/分 60分 週6日既定の速度で走行できず30秒以内に2回以上電気刺激が加えられた場合は、1m/分ごと速度を低下させた。2). 孤立心筋モデルにより測定するパラメータ心電図、左心室圧波形、心拍数、冠灌流量、大動脈基部の灌流液温度、Left Ventricular Developed Pressure (LVDP), dP/dt max, minを計測 3).全虚血開始直前、再灌流直後、再灌流後10分、再灌流後90分の各時点で測定した。 4) 孤立心筋モデルから心筋梗塞範囲を定量した。 当該年度に実施した研究の成果 1).運動療法:高齢retiredラットでは、運動療法で4週の運動療法で平均1100m走行できるようになった。一部のラットは、蓄積疲労のためか走行不能になった。 2).心拍数は、対象群と実験群で差はなく、ラット間で差が大きかったので、虚血再灌流実験では250/分でpacingを行った。 3).現時点では、実験数が少ない (n=5、4) ため統計解析ができてないが、収縮期圧、左室収縮力は、両群で差がなく、虚血再灌流後の心筋梗塞面積は、運動群で小さい傾向があり、運度療法が高齢ラットでも心筋保護効果を示す可能性が示唆されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ラットの強制運動をプログラムどおりに行うのは世界で初めての試み 第1週:傾斜10度、速度 10m/分 60分、第2週:傾斜10度、速度 15m/分 60分、第3, 4週:傾斜10度、速度 20m/分 60分 週6日 のように標準となるプログラムが完成した。 孤立心筋モデルは従来から完成しているので今後は例数を増やすだけとなった。
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今後の研究の推進方策 |
完成した運動負荷プログラムに従って予定通りの心筋虚血域の変化を検索する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は結果の発表と論文作成に充当している。 このため研究の計画はない。
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