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2013 年度 実施状況報告書

メタボリックシンドローム発症における脾臓の役割

研究課題

研究課題/領域番号 24500859
研究機関大分大学

研究代表者

後藤 孔郎  大分大学, 医学部, 助教 (10457624)

研究分担者 正木 孝幸  大分大学, 医学部, 助教 (00423715)
千葉 政一  大分大学, 医学部, 助教 (20457633)
清家 正隆  大分大学, 医学部, 助教 (40253794)
加隈 哲也  大分大学, 医学部, 講師 (80343359)
キーワード脾臓 / 高脂肪食 / サイトカイン
研究概要

非脾摘高脂肪食群、非脾摘変更群、脾摘高脂肪食群、脾摘変更群の4群を作成し、脾臓、肝臓、内臓脂肪、腎臓の各臓器を組織学的に検討した。餌を高脂肪から低脂肪食に変更することにより、脾臓から合成されるIL-10が増加し、それに伴い各臓器内の炎症性病変が改善した。具体的には、各臓器において炎症性サイトカイン発現の増加、マクロファージの浸潤の亢進が抑制された。また、肝臓においては脂肪蓄積の低下、腎臓では糸球体障害の低下、膵臓においては膵島β細胞領域を中心とした線維化や肥大化がみられた。ところが、脾臓が摘出された場合、餌を変更しても炎症性サイトカイン発現の増加、マクロファージの浸潤の亢進といった炎症性変化の改善、肝臓での脂肪蓄積、糸球体障害、膵臓においては膵島β細胞領域を中心とした線維化や肥大化の改善には至らなかった。また、ブドウ糖負荷試験を施行したところ、脾臓がある場合には、餌の変更により血糖値の低下およびインスリン抵抗性は改善したが、脾臓がない場合には血糖値や血中インスリン値に有意な改善は見られなかった。
また、IL-10欠損動物に対して、同様の手術を行い、上記のような4群を作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

手術の術式を改良したことにより、群分けが迅速に行えるようになった。

今後の研究の推進方策

今後、IL-10欠損動物に対して、非脾摘高脂肪食群、非脾摘変更群、脾摘高脂肪食群、脾摘変更群の4群を作成している途中であり、今後これら各群での脾臓、肝臓、内臓脂肪、腎臓の各臓器を組織学的に検討する。

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公開日: 2015-05-28  

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