本研究では循環器系および骨格筋における脂溶性リガンドGタンパク共役型受容体(GPCR)の発現、シグナル伝達系解析およびそのシグナル伝達系からの細胞応答性を解明し、臓器機能向上を目指した脂溶性リガンド受容体機能解析と新規リガンド探索からの創薬を目指すことを目的とした。心筋細胞および骨格筋細胞においていくつかの膜型脂溶性リガンドGPCRが発現することを見いだした。一例として膜型エストロゲン受容体GPR30は、初代培養心筋細胞および骨格筋細胞株ににおいて、エストロゲン刺激でシグナル伝達下流のERKのリン酸化が亢進することを明らかにした。
|