研究課題/領域番号 |
24500869
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
池田 富貴 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80445494)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 妊娠糖尿病 |
研究概要 |
妊娠糖尿病診断基準の変更に伴い、1点異常にて妊娠糖尿病と診断されることで、妊娠中の耐糖能異常の発見が増加してきている。実際に糖尿病内科外来への紹介患者数も以前より多くなっている。そのため、妊娠糖尿病と診断される患者の血糖変動の特徴を評価することで、妊娠中の血糖管理、分娩時の合併症や出産後の糖尿病発症予防につなげていくことが可能であるか等を研究の目的としている。また妊娠初期での血糖変動パターンを知ることで、血糖値が著明に上昇してくる以前に食事療法を行い、食生活を注意することで、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の発症を予防できる可能性も考えられている。 まず対象となる妊婦数を把握するために当院、附属病院に妊娠、出産のために通院中の妊婦の総数、分娩数、75g糖負荷試験を実施した人数、妊娠糖尿病数、出産時の合併症、出産後も通院している患者数の調査を行った。当初の計画では妊娠初期での糖負荷試験も予定されていたが、実際に当院で施行されている糖負荷試験の時期は中期から後期が多いことが判明し、プロトコールの見直しが必要と考えられた。 出産後に75g糖負荷試験を行った妊婦4例に対し、妊娠時に行った糖負荷試験の血糖変動と出産後の比較検討、家族歴、妊娠中の血糖に対する治療内容、出産時合併症の有無、児の状態などの調査を行った。プロトコールについては産婦人科、糖尿病・内分泌内科の医師で話し合いのもと作成過程である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
妊娠初期での糖負荷試験、持続血糖測定を行う妊婦が少なく、プロトコールの見直し等を行うことになったため。
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今後の研究の推進方策 |
プロトコールの再調整を行い、学内の倫理員会の承認を得た後に研究を開始する予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
持続血糖測定器の購入。対象者に対する調査を継続し、また試験を終了した妊婦のデータを解析する。
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