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2012 年度 実施状況報告書

肺癌放射線化学療法の補助療法としての筋電気刺激トレーニングの効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 24500870
研究種目

基盤研究(C)

研究機関順天堂大学

研究代表者

斉藤 アンネ優子  順天堂大学, 医学部, 助教 (30348916)

研究分担者 内藤 久士  順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 教授 (70188861)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワード電気刺激 / 血流制限 / 成長ホルモン / ノルアドレナリン / 乳酸
研究概要

本年度の目的は、大腿部の骨格筋への血流制限と電気刺激(EMSとの組み合わせが、若い成人男性の血中ホルモン濃度に及ぼす影響を検討することであった。
運動習慣のない健康な若年男性6名を対象とし、ランダムクロスオーバーデザインで、①電気刺激(EMS)条件、②血流制限(BFR)条件、③EMS+BFR条件の3条件を少なくとも3日以上間隔を空けて実施した。EMS条件では、電気刺激装置(Compex energy, SIGMAX, Tokyo)の筋力強化プログラムを用いて大腿四頭筋を20分間刺激した。両脚の大腿部前面に電極パッドを貼付し、発揮筋力が膝関節角度90°において最大筋力の10%程度になるよう電流を調節した。BFR条件では、活動筋への血流を制限するために、電動式デジタルエアータニケット(MT-870, MIZUHO, Tokyo)を用いて、両脚の大腿基部に専用のベルトを装着し、200mmHgの圧を加えた。4分間の圧迫刺激を1分間の休息を挟んで4セット実施した。EMS+BFR条件ではこれらを組み合わせた。運動前、運動開始から30分後(POST1)、60分後(POST2)に採血を実施した。
血清成長ホルモン濃度には時間の効果が認められ、3条件ともに刺激終了後に上昇がみられた。血漿ノルアドレナリン濃度においては交互作用が認められ、BFR条件及びEMS+BFR条件においてPOST1及びPOST2で有意な(p<0.01)上昇が認められた。
以上のように、大腿部の骨格筋への血流制限や電気刺激、またはこれらの組み合わせによって、血清成長ホルモン濃度が上昇することが明らかとなった一方で、血漿ノルアドレナリン濃度の上昇には血流制限が効果的であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究機器選定・購入に手間取ったため、研究開始が予定より遅延してしまった。

今後の研究の推進方策

今後、実際に患者を対象とする前に、至適強度などを、若年男性ではなく、運動経験の乏しい中年以降の男女で行う。
至適強度が確定後、倫理委員会を通し、肺癌患者を対象に研究を継続していく。

次年度の研究費の使用計画

引き続き、基礎研究のための採血データが必要であり、採血データの分析費。
また、研究成果の発表目的などで学会に出席する予定であり、学会参加費などが発生する。

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公開日: 2014-07-24  

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