研究実績の概要 |
これまでに肺癌(41名)、頭頸部癌(15名)、食道癌(15名)、直腸(5名)、膵臓(2名)、乳癌(9名)患者を対象として、介入試験を行った。筋電気刺激は問題なく行えたが、化学療法の副作用による倦怠感や吐き気および機器操作困難を理由に肺癌患者では14名が脱落した。これまでに、肺癌患者(ステージⅠ-Ⅲ, 非小細胞性肺癌)の介入群20名(年齢68±7、身長166.6±8.1、体重60.1±8.5)とプラセボ群7名(年齢61±5.9、身長164.7±6.0、体重59.2±9.9)を対象として放射線および化学療法の期間中に筋電気刺激によるトレーニングを実施した。筋電気刺激は大腿部前面に1日2回・週5日の頻度で実施した。 体重は両群共に介入期間終了後に有意に低下したが、群間に違いは認められなかった。大腿部周径囲はプラセボ群で低下したが介入群では低下が認められなかった。握力と30秒いす立ち上がりテストは両群共に変化は認められなかった。
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