• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

高齢者におけるサルコペニアと栄養・日常身体活動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24500875
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋学芸大学

研究代表者

岡田 希和子  名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 准教授 (00351213)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード老化 / 栄養 / サルコペニア / MNA / 咀嚼力 / 口腔機能
研究概要

本研究の目的は、地方自治体における介護予防特定高齢者施策の参加者、および慢性疾患を有する通院高齢者を対象とし、①栄養状態とサルコペニア、虚弱(frailty)との関連、②MNA(mini-nutritional assessment)のカテゴリーとサルコペニア、虚弱(frailty)との関連について明らかにする。また、③口腔内におけるサルコペニアの検討をし、④栄養状態および虚弱(frailty)と口腔内のサルコペニアの関連について明らかにすることである。
【栄養状態とサルコペニア、虚弱(frailty)との関連】身体計測を実施し、身長、体重より算出されるBMI および上腕周囲長、上腕皮下脂肪厚、下腿周囲長、腹囲などの値とBIA 法による筋肉量、脂肪量との関連を偏相関分析などの手法を用いて検討。また、筋力指標(握力、起立テスト)、身体機能(bADL、IADL、歩行速度、up and go test)との関連、食事調査(FFQg)の実施により得られる栄養摂取状況との関連、活力評価、身体活動量( Baecke 日常身体活動度票)について検討。
【MNA(mini-nutritional assessment)のカテゴリーとサルコペニア、虚弱(frailty)との関連】MNA-SF を実施し 、スコアをMNA分類により、3 群に分割し、BIA 法による筋肉量、脂肪量との関連、筋力指標、身体機能について、3 群間に統計学的な差があるのかを一元配置分散分析などの手法を用い検討。
【口腔内におけるサルコペニアの検討】咀嚼能力(咀嚼力判定ガム)、咬合力(オクルーザー)の評価を実施し 、背景との関連を検討。
【栄養状態および虚弱(frailty)と口腔内のサルコペニアの関連】身体計測、身体機能、筋力指標、栄養評価、 活力評価、身体活動量および血液検査と口腔機能との関連を検討。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実施計画のとおり、地方自治体における介護予防特定高齢者施策の参加者、および慢性疾患を有する通院高齢者を対象とし、順調に調査の同意を得られている。同意を得られた対象に、身体計測、筋力評価、身体機能評価、食事調査、活力評価、身体活動量、栄養評価、口腔機能についてデータを取得しているが、血液検査データについては、十分なデータを収集できていない。
【栄養状態とサルコペニア、虚弱(frailty)との関連】サルコペニアと関連の強い因子の抽出に取り組んでいる。【MNA(mini-nutritional assessment)のカテゴリーとサルコペニア、虚弱(frailty)との関連】取得できたデータで、MNAのカテゴリー分類を行い、骨格筋指数(SMI)を指標とし、サルコペニアとの関連を検討している。
【口腔内におけるサルコペニアの検討】咀嚼能力(咀嚼力判定ガム)、咬合力(オクルーザー)の評価を実施しているが、現段階では、背景との関連は十分に検討できていない。【栄養状態および虚弱(frailty)と口腔内のサルコペニアの関連】データ取得は進んでいるが、どのようなスパイラルでサルコペニア状態に陥っていくのか、現段階では、十分に検討できていない。

今後の研究の推進方策

横断研究の継続による対象者数の確保。地域高齢者のリクルートの拡大を検討。また、縦断研究として、一年後の再評価の実施により、以下の調査項目よりサルコペニアの要因の検討。 横断①栄養状態とサルコペニア、虚弱(fraility)との関連、横断②MNAカテゴリーとサルコペニア、虚弱(fraili ty)との関連、横断③口腔内におけるサルコペニアの検討、横断④栄養状態および虚弱(fraility)と口腔内のサルコペニアの関連。また機能評価の推移よりサルコペニアのカットオフポイントを検討する。あわせて、機能評価、筋力指標などを目的変数とした多重回帰分析により、介護予防に有効な因子の検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

現地調査での備品、消耗品、人件費およびデータ入力等労務費を主に予定している。また、最新の知見を得たり、中間報告を発表のため、学会参加に伴う旅費等を支出予定である。国際学会は、第20回国際老年学会議(IAGG 2013)2013.6.23-27 2013:Seoul,Korea. 第35回欧州臨床栄養代謝学会議 (ESPEN 2013) 2013.8.31-9.3 : Leipzig, Germany. を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高齢者における包括的栄養評価と骨格筋指数との関連

    • 著者名/発表者名
      岡田 希和子
    • 学会等名
      第55回日本老年医学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi