本研究の目的は、地方自治体における介護予防特定高齢者施策の参加者、および慢性疾患を有する通院高齢者を対象とし、①栄養状態とサルコペニア、虚弱(frailty)との関連、②MNA(mini-nutritional assessment)のカテゴリーとサルコペニア、虚弱(frailty)との関連について明らかにすること、また、③口腔内におけるサルコペニアの検討をし、④栄養状態および虚弱(frailty)と口腔内のサルコペニアの関連について明らかにすることである。 研究期間を通して、【栄養状態とサルコペニア、虚弱(frailty)との関連】身体計測を実施し、身長、体重より算出されるBMIおよび上腕周囲長、上腕皮下脂肪厚、下腿周囲長、腹囲などの値とBIA法による筋肉量、脂肪量との関連を偏相関分析などの手法を用いて検討。また、筋力指標(握力、起立テスト)、身体機能(bADL、IADL、歩行速度、up and go test)との関連、食事調査(FFQg)の実施により得られる栄養摂取状況との関連、活力評価、身体活動量(Baecke、日常身体活動度票)について検討。【MNA(mini-nutritional assessment)のカテゴリーとサルコペニア、虚弱(frailty)との関連】MNA-SFを実施し、スコアを実施し、スコアをMNA分類により、群分けをし、BIA法による筋肉量、脂肪量との関連、筋力指標、身体機能について、分類した群間に統計学的な差があるのかを検討。【口腔内におけるサルコペニアの検討】咀嚼能力(咀嚼能力判定ガム)、咬合力(オクルーザー)の評価を実施し、口腔内状況との関連および背景との関連を検討。【栄養状態および虚弱(frailty)と口腔内サルコペニアの関連】身体計測、身体機能、筋力指標、栄養評価、活力評価、身体活動量および口腔機能との関連を検討。【栄養状態および虚弱(frailty)と口腔内サルコペニアの関連】身体計測、身体機能、筋力指標、栄養評価、活力評価、身体活動量および口腔機能との関連を検討。多面的に介護予防に有効な因子の検討。
|