心血管病の進行に関わる原因のひとつと考えられている酸化ストレスに着目し、酸化ストレスの改善に適したレジスタンス運動プログラムの開発を行なった。通常の歩行や自転車運動といった有酸素運動と最大筋力の20-30%強度(軽い)のレジスタンス運動を併用したトレーニングを4週間行なった結果、トレーニング前に比較し酸化ストレスが有意に改善することを示した。これに対し有酸素運動のみを行なった場合には酸化ストレス指標には有意な変化を認めなかった。有酸素運動に併用して軽強度のレジスタンス運動を行なうことにより心血管病の予防効果が期待できることを示した研究結果である。
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