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2015 年度 実施状況報告書

生活者重視のCSR実現に向けて―ステイクホルダーとしての生活者と市民社会―

研究課題

研究課題/領域番号 24500894
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

斎藤 悦子  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (90298414)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワード生活時間 / 共働き世帯 / アンペイド・ワーク / 社会化
研究実績の概要

2015年度には共働き率、女性の常勤雇用率が日本で最も高い福井県の共働き世帯を対象とした生活時間調査を実施した。調査方法と内容は以下の通りである。
調査方法 福井県に在住する共働き世帯の妻50名を対象に2015年6月~7月に調査を実施した。
調査内容 世帯のプロフィール記入票、生活時間調査票の2種類の調査であり、世帯プロフィール記入票には家族形態、本人と夫の勤務形態や企業規模、利用できる(してきた)ワークライフバランス策、家事労働の社会化の程度(家電製品や人的資源の利用)を記入する。生活時間票は調査対象者が期間内から平日と休日を選択し、24時間の行動を記入する。収入労働と家事労働部分については、世帯全体として、その労働を担った家族員の行動を記入する。
以上の調査により、アンペイド・ワークを含めたワーク時間全てについて世帯の人的資源配分を把握すると同時に世帯外からの援助や購入=アンペイド・ワークの社会化が、共働き世帯にどのように関わっているのかを考察した。さらに、本調査結果を企業のワークライフバランス策と関連付けることで、企業の社会的責任の取り組み状況が世帯の生活時間にいかなる影響を与えているのかを検討することができた。さらに、世帯単位で共働きの生活時間構造をペイド・ワークとアンペイド・ワークの点から探り、その特徴を浮き彫りにすることができたと考える。今後はアンペイド・ワークの社会化について、インタビュー調査を実施しより詳細な考察を行いたいと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査対象者数が若干少なくなってしまったとはいえ、調査自体は問題なく終了させることができた。

今後の研究の推進方策

本年度に実施した調査結果をもとに、さらに詳細な分析を行いたい。また、同調査対象者に対して、インタビュー調査を実施する。インタビュー調査では、アンペイド・ワークの世帯内必要量(時間)や必要な質について尋ねる予定である。

次年度使用額が生じた理由

調査票による調査を実施したが、インタビュー調査は2016年度に実施することにしたため、調査にかかる費用を繰り越しした。

次年度使用額の使用計画

9月にインタビュー調査を実施する。そのために必要な物品費、調査後のデータ作りなどのアルバイト代として謝金が必要となる。また、2016年には国際家政学会が開催されるので、旅費を渡航費用に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 高齢社会における生産・再生産領域のインターフェイス2016

    • 著者名/発表者名
      斎藤悦子
    • 雑誌名

      ジェンダー研究

      巻: 19 ページ: 47-64

  • [雑誌論文] 車いす利用者とは誰か-介護保険受給者のジェンダー統計分析―2015

    • 著者名/発表者名
      斎藤悦子
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 17 ページ: 56-61

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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