CSRには様々な側面があるが、本研究では人権、雇用に焦点を合わせた。人権や雇用状況を検討するにあたり、ワーク・ライフ・バランスに着目し調査を実施した。調査場所は、国内で常勤で働く妻のいる共働き世帯が最も多い福井県とし、福井県内の常勤共働き夫妻へ生活時間調査とインタビュー調査を行った。その結果、妻のワーク・ライフ・バランスは良好な状態でないことが明らかとなった。妻が常勤で働くことのできる理由として、3世代同居があげられるが、3世代同居であると妻のワーク・ライフ・バランスは悪化することが判明した。妻の収入労働時間と家事労働時間を合わせた全労働時間は夫よりも長く、国内平均を上回った。
|