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2013 年度 実施状況報告書

在宅療養・介護における高齢者のQOLを支える在宅ケアモデルの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24500897
研究機関島根大学

研究代表者

沖中 由美  島根大学, 医学部, 講師 (50310892)

キーワード在宅ケア / 高齢者 / 老い / 独居 / 夫婦 / QOL
研究概要

在宅療養・介護における高齢者のQOLを支える在宅ケアモデルの構築に向けて,在宅療養における独居高齢者の老いの生き方と生活体験を明らかにするため,平成25年度は,都市部および農村部の要支援・要介護認定を受け介護保険サービスを利用している独居高齢者13名に面接調査を実施した。
面接調査の結果,都市部で生活する独居女性高齢者の老いの生き方を支持するために,今までの人生経験を踏まえ,これからどのように生きていたいか,そのためにどのような行動をとるのかを共に考えることが必要であることが示唆された。また,都市部の独居男性高齢者に対し,健康維持のための具体的方法を提案することが,独居男性高齢者の精神的安寧と自立支援につながることが示唆された。さらに,要支援状態にある独居女性高齢者は,慢性疾患に対する自己管理を継続しながら,自らの身体的な老いによって漠然とした健康不安を強くいだき,死を漠然と見据えつつ,起こり得る緊急事態への懸念と緊迫感を高めていた。こうした結果を受けて,独居高齢者の健康維持・管理のための方法と緊急時対応の具体的な支援が求められることが示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画に基づき実施しているが,平成25年度に実施した面接調査のデータ収集および分析において,計画上の予定以上に時間がかかったこと,さらに全仕事時間のうち本研究の実施に必要な時間の配分率が低下したことが理由としてあげられる。

今後の研究の推進方策

当初の計画よりも進行は遅れているものの,研究目的に沿ったデータ収集および分析は計画通り進めている。今年度は,高齢者看護および統計学の専門家に相談しながらアンケート調査を実施する。

次年度の研究費の使用計画

実施予定であった調査票の作成とアンケート調査の実施について,調査票作成に向けた既存の尺度の検討と調査票のベースとなる面接調査の実施および分析に当初の計画以上に時間を要したためにアンケート調査の実施に至らなかったため。
アンケート調査の実施にかかるデータ収集の際の補助員,およびデータ入力等の補助員が必要である。また,既存の調査票を使用する際の契約料が必要である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 在宅介護における高齢者夫婦のかかわり合いからみた老いの生き方2014

    • 著者名/発表者名
      沖中由美,西田真寿美
    • 雑誌名

      日本老年看護学会誌

      巻: 18(2) ページ: 115-122

    • 査読あり
  • [学会発表] 在宅介護における高齢夫婦間の老いの生き方と健康関連QOLの経年変化2013

    • 著者名/発表者名
      沖中由美
    • 学会等名
      第33回日本看護科学学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      20131206-20131207
  • [学会発表] Health-related QOL among elderly married couples caring for a spouse at home

    • 著者名/発表者名
      Yumi Okinaka,Masumi Nishida
    • 学会等名
      The 3rd World Academy of Nursing Science
    • 発表場所
      The-K Seoul Hotel
  • [学会発表] 要介護状態で老いを生きる独居男性高齢者の体験

    • 著者名/発表者名
      沖中由美
    • 学会等名
      日本看護研究学会中国・四国地方会第27回学術集会
    • 発表場所
      愛媛県立医療技術大学

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公開日: 2015-05-28  

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