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2012 年度 実施状況報告書

しつけと虐待に関する意識と実態―日韓の教員養成課程の大学生の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 24500898
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岡山大学

研究代表者

李 キョンウォン  岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (90263425)

研究分担者 森田 美佐  高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20403868)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード国際情報交換(韓国) / しつけ / 児童虐待 / 教員養成課程 / 大学生
研究概要

本研究の目的は、日本と韓国の教員養成課程の大学生におけるしつけと虐待に関する意識を明らかにすることである。教員養成課程の大学生におけるしつけと虐待についての認識、子ども虐待に関する知識の有無や程度を明らかにするとともに、生育環境と認識との関連性を明らかにすることである。
2011年度の日本全国の児童相談所に寄せられた児童虐待相談件数は約6万件、韓国全国の児童保護専門機関に寄せられた児童虐待相談件数は約1万件で、いずれも最高件数を記録している。
両国における「しつけと虐待」関連の先行研究を分析した結果、日本の研究では、李らによる未就学児の保護者を対象としたしつけと虐待に関する意識と実態研究(李・安山,2002)(李・山下・津村,2012)や、李らによる子ども関連職業に従事している人々を対象としたしつけと虐待に関する意識研究(李・安山,2004)などから、子どもの保護者のみならず子どもと関連する多くの人がしつけと虐待に対して曖昧に認識していることが明らかになった。
韓国で児童虐待に関する研究がみられるのは1980年代後半からで、主に虐待の実態を中心として研究が行われている。韓国でも近年「しつけ(韓国では訓育という言葉で表現する)」と称した虐待により子どもが死亡する事件が発生しているが、訓育と虐待に注目した研究は行われていないことが、先行研究の分析の結果、明らかになった。特に、本研究と関連する子どもと関連する職業に従事する人々や教員養成課程の大学生がしつけと虐待についてどのような認識を持っているかに関する研究は見当たらず、本研究の必要性が明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究1年目の平成24年度の研究計画は、研究対象国である日本と韓国における児童虐待に関連する統計収集と先行研究の分析を行うことである。両国において統計と先行研究の分析を終了した。研究2年目の平成25年度には、日本と韓国の教員養成課程の大学生を対象とした「しつけと虐待に関する意識調査」を実施する予定である。

今後の研究の推進方策

研究2年目である平成25年度は、日本と韓国の教員養成課程の大学生を対象とした「しつけと虐待に関する意識調査」を実施する予定である。現在、「しつけと虐待に関する意識調査」というタイトルで日本語による質問項目を作成し、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科倫理委員会の審査を受けている。審査後,韓国語に翻訳し、日本では、5月から7月の間、韓国では、9月から10月の間に調査を実施する予定である。それぞれ2000人調査することを予定している。
調査実施後、統計分析を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

該当しない

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公開日: 2014-07-24  

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