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2014 年度 実績報告書

島における高齢期生活の持続可能性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24500900
研究機関佐賀大学

研究代表者

赤星 礼子  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (70132488)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード島の高齢者 / 生活支援ネットワーク / 生活の持続可能性 / 自助・公助・共助 / 離島の生活
研究実績の概要

九州における高齢期の生活研究を継続するなかで、「生活支援ネットワーク形成」及び「高齢期生活の持続可能性」という観点から調査研究をしている。本年度は、高齢者の市民的資質に着目し、急激な高齢化、過疎化を経験している離島における消費者市民社会構築の可能性を「自助・公助・共助」の側面から分析した。
調査対象地は、長崎市の炭鉱閉山の島(廃炭島)A島である。2007年より年に2~3回の実地調査を行い、質的調査を試みている。また、比較のために廃炭の島B・C島や他の離島の現地調査もしている。最新のA島現地調査は2015年2月である。
A島はM鉱業100年(閉山1986年)、B島はN鉱業30年(閉山1972年)、C島はMM鉱業40年(閉山2001年)の歴史をもつ。したがって、高齢者層には、いまだに職階制意識が根強く残っている。A、B島はすでに、またC島も限界集落となりつつある。高齢者世帯は、「夫婦のみ」か「一人」である。子との同居慣行はない。島の高齢者の自助、共助の動きには学ぶべきところが多くあるが、こうした炭鉱閉山の島における消費者市民社会の構築には、公助である行政の支援(手助け・仕掛け)が不可欠であるという結論を得た。
研究成果については、日本家政学会第66回大会(2014年5月、北九州)と日本消費者教育学会第34回大会(2014年10月、札幌)においてポスター発表をした。また、「消費者教育」(日本消費者教育学会誌)に論文を投稿中である。さらに、現在、本研究の集大成として書籍の出版に至る様に編集・執筆に取りかかっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 離島における消費者市民社会構築の可能性~廃炭島の高齢期生活実態調査より~2014

    • 著者名/発表者名
      赤星礼子・川口惠子・小川直樹・川﨑孝明・後藤直子・財津庸子
    • 学会等名
      日本消費者教育学会第34回大会
    • 発表場所
      札幌エルプラザ
    • 年月日
      2014-10-04 – 2014-10-04
  • [学会発表] 高島における高齢者の生活研究(第6報・最終)2014

    • 著者名/発表者名
      赤星礼子・川口惠子・米村敦子・小川直樹・後藤直子・川﨑孝明・花崎正子・財津庸子
    • 学会等名
      日本家政学会第66回大会
    • 発表場所
      北九州国際会議場
    • 年月日
      2014-05-24 – 2014-05-24

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公開日: 2016-06-01  

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