介護者の主観的ウェルビーイングに関与する心理的要因を解明するために、質問紙調査およびweb調査を行った。介護職の主観的ウェルビーイングにはマインドフルネスが正の影響、心理的ストレスが負の影響を及ぼし、半数が心理職による心理的支援を必要としていた。心理的介入方法として、ストレス・マネジメントに関する心理教育、マインドフルネス・アプローチの実践指導等から成るプログラムを考案し、介護家族対象に集団形式で2か年にわたって実施し、事後アンケートに基づき改良を試みた。最終年度に心理尺度を用いてプログラム参加者の介入前後の精神的健康度を比較した結果、有意な改善が認められ、プログラムの有効性が確認された。
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