病院カルテと保護者へのアンケートから、ダウン症の男児275名、女児219名の身長や体重などの測定データを入手した。それを基に成長曲線や年齢別の身長・体重増加率などを計算し、男女別の比較や健常児との比較を行った。 ダウン症児は健常児に比べて、出生時の体重や身長が有意に小さく、1~3か月の身長や体重の増加率が低いようである。また、10歳前後の身長や体重の増加率も健常児と違っていた。 さらに、パソコンやスマートフォン上に、成長曲線や今後の身長・体重目標をチャートで表示することにより、保護者や保育者がダウン症児の日常的な体重コントロールが容易になる「ダウン症身体発育評価システム」を開発した。
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