研究成果の概要 |
中高年が継続的に取り組むことができる趣味活動と,脳機能の維持・向上の関連を明らかにすることを目的として,手芸活動者と非活動者を比較し,次に,日常的に手芸をしていない若年女性15名,日常的に手芸をしていない中高年女性8名を対象に,それぞれ3か月間の手芸制作を行った.前後にTMT A,Bと前頭葉機能テストを実施し,そのときのoxy-Hb濃度長変化を計測した.その結果,若年者,中高齢女性ともに,TMT-Aは活動群において遂行時間が有意に早くなり,脳年齢テストでは短期記憶と手指運動機能について有意差が認められた.つまり,手芸活動を継続して行うことで,脳機能を維持・向上に寄与することが示唆された.
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