38 kHzおよび130 kHzの市販超音波洗浄機を用いて,水溶液中でポリエチレンテレフタレートフィルムおよびポリエステル布の超音波洗浄を行なった.モデル汚れとしてカーボンブラックとオレイン酸を用いた.その結果,同じ超音波出力の場合,38kHzの方が高い洗浄率が得られた.また,0.6μmより小さいカーボンブラック粒子は,130 kHzの方が洗浄率は大きかった.布洗浄では,NaOHおよびSDSの添加効果が認められた.38kHzの試作超音波洗浄機を用いて照射方向および布の洗浄ムラについて調べた.その結果,洗浄槽底面から照射した場合に洗浄率はやや高く,洗浄ムラは洗浄率と関係があることがわかった.
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