研究課題
基盤研究(C)
高齢者の熱中症予防に向けた住環境や住まい方、日常生活習慣の課題を把握するため、夏期の日常生活環境下で実態調査を行った。高齢者および若齢者の人体周囲の温湿度を自動計測するとともに、温冷感・快適感・室温評価・許容度、さらに活動量を調査した。一部の被験者を対象とし、皮膚温の測定も実施した。暑熱対策や日常生活習慣、熱中症に対する意識は、自記式のアンケート調査により若齢や中年層との比較を行った。高齢者には、調査後に温熱環境測定結果を開示するとともに熱中症関連情報を提供し、意識や行動の変化を確認した。情報開示により一定の効果はみられたが、意識の定着のみでなく予防行動を実践するための工夫が必要である。
住環境学