伝統食の栄養価や機能性、嗜好性を分析した結果、今後も継承するに価すると判断された。食塩については、食べ方に気をつけることで摂取量を抑えることが可能であった。嗜好性には、香りを持つ揮発性成分の影響が大きく、伝統食の調製時に工夫をすることで、現在の生活や若者の嗜好に合うようなアレンジを行うことが可能であった。伝統食の伝承に対し、農産物直売所の存在や生産者による加工グループの結成が、一助となっていた。伝統食継承のためのプログラムとして作成した小学校生活科で実施する食農教育プログラムを実践した結果、食育効果が認められた。
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