エストロゲンは、ラットにおいて明期に特異的に摂食を抑制する。本研究では、エストロゲンの明期に特異的な摂食抑制作用は、光に対する反応性の亢進を伴っており、光依存性であることが明らかになった。また、エストロゲンは糖利用低下に対する摂食行動とORX-Aニューロンの活性化を明期に特異的に抑制し、エストロゲンによる糖利用低下時のORX-Aニューロン活動の抑制にセロトニンが関与している事が示された。従って、エストロゲンの摂食抑制作用は、光依存性であり、脳内セロトニンが重要な役割を果たしている可能性が示された。
|