閉塞性肺疾患患者のビタミン濃度と酸化ストレス、閉塞性障害および活動性との関連性を検討した。閉塞性障害の程度、酸化ストレスの指標および活動性の間には関連性はみられなかった。今後、抗酸化ストレス作用のあるビタミンの摂取が閉塞性肺疾患患者の呼吸機能や活動性に影響を及ぼすかどうかの前向きな検討が必要である。 また、基礎実験では平滑筋細胞を用いてビタミンEの成分であるトコトリエノールを用いて検討を行った。α、γ、δトコトリエノールは気管支平滑筋細胞の増殖や遊走、筋線維芽細胞様への細胞の分化も抑制した。このことから気管支喘息にみられる気道リモデリングをトコトリエノールが抑制できる可能性が示唆された。
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