パーキンソン病(PD)モデルマウスにおける脳内ドーパミン(DA)減少に対してスクアレン(SQE)は予防効果を示したが,スクアラン(SQA)は低下促進作用を示し酸化的障害が増加していた.次に,PD病態改善薬であるL-DOPAの副作用であるPDの進行促進に対するSQEの効果について検討したところ PD発症後においてもSQEはDA低下を抑制し,L-DOPAによるさらなる低下も抑制した.しかしながら活性酸素種消去活性に変化はなかった.以上の結果は,SQEはPDに対して予防効果ばかりでなく病態進行抑制効果も期待できることが明らかとなった.
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