研究課題
基盤研究(C)
授乳期に中等度の食餌制限を受けた母親ラットの仔は、脂質負荷後の血清トリグリセリド濃度上昇の抑制がみられ、肝臓では脂肪酸の燃焼亢進と合成抑制によるトリグリセリド量の低下がみられた。授乳期に食餌制限や高脂肪食を摂取した母親ラットの仔は、小腸や肝臓のビタミンA吸収・代謝機能が亢進し、肝臓総レチノール量が増加を示した。これらの結果から、妊娠期や授乳期の栄養状態は、脂質のみならずビタミンAの吸収・代謝機能へも影響を及ぼす可能性が示唆された。
栄養生理学