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2014 年度 実績報告書

インスリン感受性機構と脂肪酸の質との関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24500994
研究機関杏林大学

研究代表者

保坂 利男  杏林大学, 医学部, 講師 (60403698)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードglut4 / 細胞骨格 / 脂肪酸 / トランスロケーション
研究実績の概要

昨年から継続して脂肪酸結合蛋白XとGLUT4小胞と両者の結合を介在する小胞結合蛋白であるCSP1(Cysteine string protein 1)の解析を行いCSP1は、インスリン抵抗性状態で発現が増加し、GLUT4の細胞膜融合を抑制することが見出され(Jambaldorji B et al. J Med Invest. 2013;60(3-4):197-204)ており、CSP1の発現が減ると脂肪酸結合蛋白Xの発現が増加することより、GLUT4のトランスロケーションには相反する効果を認めることが推測される。お互いを制御している蛋白の候補は質量分析で見つかっており、遺伝子改変法を使用して解析を行った。
また、昨年までの解析で脂肪酸結合蛋白Xがインスリン依存性のGLUT4細胞膜移行低下による糖取り込み減少への関与も見出している。GLUT4は、細胞骨格タンパクであるチュブリンをレールとして細胞膜に移動することが報告されている。脂肪酸結合蛋白Xとチュブリンとの関連を見出しており、インスリン刺激による細胞内骨格蛋白のrearrangement後の細胞内骨格と脂肪酸結合蛋白X結合することで関与している点を確実化するために免疫沈降法や免疫染色法などのアプローチを行っており、それらの結果を学会などで報告した(興津、保坂、その他 日本糖尿病学会2014年、黒田、保坂、その他 日本肥満学会 2014)。この細胞骨格と 脂肪酸結合蛋白Xとの関与にCSP1が関与しているか?、または別の段階で関与しているかは未だはっきりはしていない。
脂肪酸結合蛋白Xに結合する脂肪酸の質に関しては、アフィニティ解析からアラキドン酸などの数種の脂肪酸を見出したところであり、実際にそれらの脂肪酸がインスリン感受性に関与しているか?の量、時間軸での解析やin vivoでの関与は解析が終了しておらず、今後の課題となる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ATBP, Adipocyte-specific Tubulin-Binding Protein, Can Control Cytoskeletal Structure, and Insulin Stimulated Glucose Uptake2015

    • 著者名/発表者名
      Masashi Kuroda, Rie Okitsu, Mari Kondo, Kasumi Nakagawa, Toshio Hosaka, Nagakatsu Harada, Hiroshi Skaue
    • 学会等名
      75th Scientific Sessions of American diabetes association
    • 発表場所
      Boston, USA
    • 年月日
      2015-06-05 – 2015-06-09
  • [学会発表] 細胞骨格制御分子-synucleinによる糖取り込み機構の解析2014

    • 著者名/発表者名
      黒田雅史、阪上浩、保坂利男、興津理絵、原田永勝、中屋豊
    • 学会等名
      日本肥満学会
    • 発表場所
      宮崎
    • 年月日
      2014-10-24 – 2014-10-25
  • [学会発表] 細胞骨格制御分子による糖取り込み機構の解析2014

    • 著者名/発表者名
      興津理絵、黒田雅士、保坂利男、坂東正浩、原田永勝、中屋豊、阪上浩
    • 学会等名
      第57回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2014-05-22 – 2014-05-24

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公開日: 2016-06-01  

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