研究課題/領域番号 |
24501004
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研究機関 | 松本大学 |
研究代表者 |
小西 香苗 松本大学, 人間健康学部, 講師 (70238103)
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キーワード | 食事パターン / 心の健康 / うつ症状 / 食物摂取頻度調査 / 栄養疫学 / 因子分析 / 共分散構造分析 |
研究概要 |
本研究の背景には次世代を担う女性の心と栄養の問題がある。そこで、日本における疫学研究デザインによる、次世代を担う女性におけるうつ症状と栄養素・食品の摂取状況との関連を明らかにすることを目的としている。研究初年度は調査票の作成、選定を行った結果、(1)基本情報および食習慣・生活習慣状況調査、(2)健康関連QOL尺度(SF-36)、(3)抑うつ尺度(CES-D)、(4)簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)の4つの構成にて調査票を作成した。対象集団は20-49歳の成人女性で、①学校給食関係職員、②看護師、③保育園職員の3つの女性職場を対象集団として選定し、調査票1,483部の配布を行い、890部の調査票回収(回収率60.0%)が平成24年度末までに終了していた。 平成25年度は調査票を看護師および保育園従業者において、さらに658部配布し、その回収作業を行った。最終的に平成25年6月末までに2,141名に調査票を配布し、1,346名の調査協力を得た(有効回答率64.5%)。また、平成25年度秋までに研究協力者へ、BDHQ調査票の栄養・食物摂取状況「個人結果票」の返却を行い、研究協力者へ有益な情報の返還も行った。解析は予定していた下記解析1~4の内、解析1を終了し、現在解析2および3を引き続き行っている。解析4については今年度行う予定である。 解析1.BDHQ調査票の食品摂取量データを用いた因子分析による食事パターン分析(主因子法・バリマックス回転)、解析2.精神的要因(SF-36下位尺度得点・CES-D得点)と食事パターンとの関連(多変量解析)、解析3.精神的要因(SF-36下位尺度得点・CES-D得点)と栄養素及び食品摂取量との関連(多変量解析)、解析4.精神的要因(SF-36下位尺度得点・CES-D得点)へ与える各種要因(生活習慣・食習慣)との関連(共分散構造分析・パス解析)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年度は、当初の計画より調査票の選定・作成、調査票の配布・回収がやや遅れていたが、平成25年度6月末には調査票回収を完了した。最終的に、妊娠可能年齢の女性1,300名余りの有効回答を得たことは、研究目的達成の観点から、おおむね研究が順調に進行しているものと考えている。また、平成25年度はデータクリーニング後、データを解析に持ち込むことができており、予定していた解析の途中ではあるが、おおむね研究計画通りの進捗である。今年度は本研究のまとめとして、予定していた学会報告、論文作成ができる状況になっている。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は予定していた下記の解析1~4を終了するとともに、成果報告を行っていく予定である。 解析1.BDHQ調査票の食品摂取量データを用いた因子分析による食事パターン分析(主因子法・バリマックス回転)、解析2.精神的要因(SF-36下位尺度得点・CES-D得点)と食事パターンとの関連(多変量解析)、解析3.精神的要因(SF-36下位尺度得点・CES-D得点)と栄養素及び食品摂取量との関連(多変量解析)、解析4.精神的要因(SF-36下位尺度得点・CES-D得点)へ与える各種要因(生活習慣・食習慣)との関連(共分散構造分析・パス解析)。 成果報告は、次の学会にて発表を行う予定である。①日本栄養・食糧学会(2014年5月:札幌)、②日本栄養改善学会(2014年8月:横浜)。既に演題登録を行い、発表準備を進めている。また、本研究成果を平成27年5月14-19日に横浜で開催される12th Asian Congress of Nutritionへ演題登録を今年度8-9月に行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度の調査票の配布や回収の遅れに伴い、平成25年度の解析がやや遅れ気味である。このため、当初予定していた解析に必要なパソコンや解析ソフトの購入を次年度に予定しているため、次年度使用額が生じている。 平成26年度は、解析に要する統計解析ソフトSPSS(35万)やコンピューター購入費用(10万)、論文作成のための英文校閲費(5万)や文献管理ソフト(5万)、学会発表のための費用(10万)等の支出が予想される。
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