私たちは先に、ともにTRPV1を刺激するカプサイシン、ジンゲロールを継続的に経口摂取させると、腎血管性高血圧モデルラットの血圧上昇がそれぞれ抑制されることを観察した。そこで本研究では、そのメカニズムについて調査した。その結果、この高血圧モデルラットにカプサイシンを投与した場合、eNOS mRNA発現が増加し、活性化されたeNOS蛋白が増加することで、NOの産生増加が見られ、血圧上昇が抑制される可能性が示唆された。したがって、TRPV1を刺激するこれらを継続的に経口摂取すると、CGRP、SPの産生が上昇し、eNOSが活性化されることによって血圧上昇抑制作用がもたらされる可能性があると考えられた。
|