研究課題/領域番号 |
24501016
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
高岸 和子 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (70368504)
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研究分担者 |
奥田 豊子 帝塚山学院大学, 人間科学部, 教授 (90047308)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 栄養教育 |
研究実績の概要 |
栄養食事指導媒体は、①再現性があり、患者には栄養教育内容が的確に伝達できる。②形態や形式(A4版、ルーズリーフ形式)は、患者に興味を持たせ、印象的(写真、イラストを導入)かつ心に残るものである。③指導内容は、分かりやすく(図解説導入)正しく理解させることができ食事療法実践の動機づけとなる。④選択は幅広い対象者に応じて組み合わせ(リーフレット方式)、選択が可能である。⑤指導効果を高める目的を果たすことが容易である。⑥指導内容は、指導者の変更によっても一貫性がある。⑦教材(持ち運びしやすいA6サイズ)は患者の食事療法実践を容易とする。以上7点の特性を組み込み考案しました。 考案した栄養食事指導媒体は、2014年4月から共同研究病院での導入を開始しました。また、同年3月までには74例(男性47例、女性27例、年齢62±13歳)の患者に対する栄養教育を実施しました。なお、栄養教育は、医師の診察に合わせ継続的(2か月から4か月に1回)に実施しており、のべ166回(一人最大4回)の栄養教育を終えました。今回の栄養教育は、5名の管理栄養士が担当しました。 次に患者の①自発性を促せる。②モチベーションを見極める。③サポート(支援)の必要性を知る。ためにも患者が今何を考え、どのようにしていきたいのかを理解する目的では、栄養教育前後における患者の言動の変化と行動の変化を変化ステージモデルに当てはめを実施しました。 さらに考案した栄養食事指導媒体は、患者やその家族に対して5者択一方式の質問紙調査を作成し、7点の特性が達成できていたのかを評価、また問題の抽出を行いまいました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年度、体調を崩し入退院を繰り返したことから、日常業務をまずは優先した結果、研究を行うまでの時間を作ることができかねました。また、投稿した論文も指定期日までに再投稿できず成果を残すことはできませんでした。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、昨年提出したが期限内に再投稿できなかった論文の加筆訂正を行い投稿予定です。また、昨年4月より開始した栄養教育は継続しつつ、集積データの解析を行い内容の整合性の確認、変化ステージモデルの評価、栄養食事指導媒体の評価を進めていく予定です。
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次年度使用額が生じた理由 |
私は2014年2月15日自宅階段の2階から転落事故により実施した手術の影響で、持病の喘息のコントロールが悪化し、入退院を繰り返す結果となりました。このため、公務を優先し行い、26年度に予定していた研究は、共同研究病院で考案した栄養食事指導媒体を導入した栄養教育までは実施できましたが、結果を解析し纏めるまでには至りませんでした。 また、予定していた論文の投稿完了、学会発表もできず、研究成果を公の場に示すことはできませんでした。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度は、昨年度集積したデータを解析し結果を纏め学会発表、論文投稿を実施していく予定です。また、昨年度再投稿が時間的に間に合わなかった先研究論文も加筆訂正を終え、投稿予定です。
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